2008年4月30日水曜日

ライト、ついてますか

タイトル:ライト、ついてますか 問題発見の人間学
著者:ドナルド・C・ゴース&ジェラルド・M・ワインバーグ
訳:木村 泉
出版社:共立出版



★コメント
 "問題を解くためには、まず問題を発見しなければならない"という最も単純なことを人は忘れがちになると思う。そして、多くの場合、問題解決をし終えたと思ったあとから、もっとああすれば良かった、こうすれば良かったと思案を巡らす。それは、問題自体を正確に捕らえきれていなかったためであると思う。
 ここで本書の一節を引用する。「問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である」つまり、問題を解いたことにより問題が生じている。問題は次の新しい問題を常に作り出す。これは非常に面白いことだと私は思う。

★この本も
・世界一やさしい問題解決の方法・・・世界一やさしい問題解決の授業

2008年4月24日木曜日

世界一やさしい問題解決の授業

タイトル:世界一やさしい問題解決の授業
著者:渡辺健介
出版社:ダイヤモンド社



★コメント
 「問題は分解して考えよ」難関な問題を簡単な問題に分解して、本質を見抜く。これは論理的な意思決定と問題解決のための金言だ。
 将来の目標を分解し、今できるものを選択し実行に移す。すぐに実行に移す。その繰り返しの習慣が目標(問題解決)の近道だと私は思う。
一方、ドナルド・C・ゴース&ジェラルド・M・ワインバーグの著書”ライト、ついてますか”で「新しい視点は必ず新しい不適合を作り出す」ということが述べられている。問題を分解して考えるということは、分割しただけ新たな問題(不適合)を作り出すことと等しいと私も思う。
 「どこまで分解するか」これは新しい課題だと思う。

★この本も
・さらに詳しい論理的な思考・・・ロジカル・シンキング

2008年4月23日水曜日

定量分析実践講座

タイトル:ケースで学ぶ意思決定の手法
著者:福澤英弘
出版社:ファーストプレス



★コメント
 目標を設定するときに、テキストを~ページまで進めるとか、売り上げを~%アップさせるという表現をよく用いると思う。このような値は、目標となる数値と現在の数値との計算によって求めることが出来る。
 本書でも、意思決定(数ある中からどれかを選ぶ)のためにROI(投資収益率)や限界効率など(共に経済用語)をから目的達成のための数値を求めている。
 数学、算数と聞いただけで、頭が痛くなってしまう人もいると思う。そんな人でも次の式(考え方)を覚えているだけでも、感情に流される意思決定から、論理的な意思決定にシフトできると思う。
(あなたが求める値)/(あなたがそれに対して支払う値)
 分子の(あなたが求める値)というのはテストの点でも収入でも構わない。あなたが求めるものを数値化したものである。また、分母の(あなたがそれに対して支払う値)というのは時間やお金などのことである。求めるモノ・サービス・人脈などに支払うものを数値化したものである。単純に支払い(分母)が少なく、得るもの(分子)が大きければ良い結果であると考えられる。
 この簡単な計算があなたの世界を変えるきっかけになってくれれば嬉しい。

★この本も
・経済学も簡単にお勉強・・・アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書
・ゲーム理論でさらに論理的な意思決定を・・・ゲーム理論トレーニング あなたの頭を「勝負頭脳」に切り換える

2008年4月21日月曜日

千円札は拾うな。

タイトル:千円札は拾うな。
著者:安田佳生
出版社:サンマーク出版



★コメント
 クリティカルシンキングの実践として「捨てること」は重要であることがこの本からわかる。愛は脳を活性化するでも触れたが、人はモノ・コトを一度認識するとその評価を変えることが難しい。
 そして、この変化の激しい時代こそ既存の価値観や認識、評価を一度「捨てること」は新しいビジネスの重要な要因になると私も思う。
 繰り返しになるが、偏見はアイデンティティにとって大切な要素だと思う。しかし、全てのあり方を愛をもって受け入れることも大事だと改めて考えさせられた。

★この本も
・思考の切り替え・・・クリティカル・シンキング
・パラダイム転換・・・7つの習慣
・愛・・・愛は脳を活性化する

2008年4月20日日曜日

バフェットの教訓

タイトル:史上最強の投資家 バフェットの教訓 逆風の時でもお金を増やす125の知恵
著者:メアリー・バフェット&デビット・クラーク
訳:峯村利哉
出版社:徳間書店



★コメント
・2008年、ビル・ゲイツを抜いて世界長者番付一位になったウォーレン・バフェットからの教訓です。
・”バフェットからの手紙”は買ったものの、数ページで断念してしまいました;
・この”バフェットの教訓”はバフェットの考えるお金の稼ぎ方の方法、特に、株式での長期投資を中心にビジネス、日常生活に対する教訓が書かれており、なおかつ細かく別けられているので少しずつでも、読み進めていくことが出来ました。
・バフェットの考え方について知りたい方にオススメの一冊です。

思考は現実化する

タイトル:思考は現実化する
著者:ナポレオン・ヒル
訳:田中孝顕
出版社:きこ書房



★コメント
・610ページもある分厚い本です;
・なので太線部分と目に留まったところのみ読んで、あとはさっと流しました。
・ボリュームが多いだけあって、目標設定による自己実現、心の障壁を作らない行動力、リーダーシップ、失敗学まで網羅されており、帯に書かれている「自己啓発本の原点は、この本だ。」はまさしくその通りだと思います。
・心を変える具体的な方法を知りたい方には是非オススメです。

★この本も
道は開ける
人を動かす

愛は脳を活性化する

タイトル:愛は脳を活性化する
著者:松本 元
出版社:岩波科学ライブラリー



★コメント
・本書の前半では、脳型コンピュータの作成にあたり、人の脳の特徴として「価値」と「認識」の二重性について触れている。
・「価値」の判断は二重構造になっていて、初めは”嫌だ”と判断しても、動機付けにより”なんとか行おう”と変化する。
・人は言い訳するのが上手なため、すぐに障壁が出来て動機付けまでなかなか行き着けないと思う。
・よって「価値」の判断の際、初めのステップで”好き”や”行いたい”と考える、感じることが出来るようになることが大切である。
・また、人は偏見を持ちやすい。
・というか、脳に入力された情報は汎化されるので、偏見をもってしまうのは当たり前なのだが。
・よって一度「認識」したものに対する評価はなかなか返られないのである。
・また、人は欲求する生き物であることについても触れている。
・全てのモノは二面性を持っていると思う。
・よって、対象の陽の部分を見つけ好意を持つことが出来れば、その愛によって脳は活性化することが理解出来た。

ゲーム理論トレーニング

タイトル:ゲーム理論トレーニング あなたの頭を「勝負頭脳」に切り換える
著者:逢沢 明
出版社:かんき出版



★コメント
・ゲーム理論でよく耳にする、「ミニマックス戦略」(損害を最小にする戦略)や「囚人のジレンマ」(得だと思って選んだのに、損だと思った選択肢の方が良い)などについて分かりやすく書かれている。
・勝負事において、小が大を制す方法がいくつか書かれているが、その中でも「ゲームを分析して、ルールを変える」方法は人間関係の中でも上手く使えると感じた。
・ゲームを深く分析し、支配できれば、「先手必勝」や「あまり物には福がある」などのように、どのような場面でも利益を享受できるのではないかと感じた。

★この本も
クリティカル・シンキング

2008年4月13日日曜日

高校生が感動した「論語」

タイトル:高校生が感動した「論語」
著者:佐久協
出版社:祥伝社新書



★概要:
高校生向けに訳された孔子の論語。
内容別に分けられており、人生の目標、道徳の力、心と言葉と行動、人間の品位などの項目がある。

★感想:
・論語を読むことによって、人間の本質は二千年以上に渡って変わらないものであることがわかる。
・現代語訳は今の時代にあったものになっていて、孔子の考えに非常に共感しやすい。
・人が善く生きるということがどういうことか、知る手がかりになる。

ざっくり分かるファイナンス

タイトル:ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務
著者:石野雄一
出版社:光文社新書



★概要:
ビジネスがグローバル化する中で、会計上の利益よりもキャッシュが重要視されるようになったいま、ファイナンスの重要性が高まっている。
本書では経営者視点でのファイナンスの基本部分がざっくりと紹介している。

★感想:
「1秒!」で財務諸表を読む方法と同じく、一回読んだだけで全てを理解できませんでした。なのでこちらも何回か繰り返して読みました。
・財務表のざっくりとした読み方と資本調達コスト、負債による節税効果、キャッシュフローなどにフォーカスを当てているので、有価証券に興味のある私にとっては価値ある一冊でした。

★この本も!!
「1秒!」で財務諸表を読む方法

「1秒!」で財務諸表を読む方法

タイトル:「1秒!」で財務諸表を読む方法 仕事に使える会計知識が身につく本
著者:小宮一慶
出版社:東洋経済新報社



★概要:
ポイントを抑え、経営者の視点で財務諸表を読む方法を紹介している。
大手の会社について、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー、固定費と変動費、増し分利益、直接原価計算、PPM、付加価値の観点から考察している。

★感想:
・なぜ、IT企業はブランドにこだわるのか?なぜ、航空券には早割り格安チケットがあるのか?などについて触れているので、日ごろの企業の考え方を疑問に思う人には良いと思います。
・財務関係の本を読んだことが無い人には一度だけ読んでは内容を全て理解するには難しいかもしれません。私も二度三度と読み返しました。
・そのおかげで、財務表を読むポイントとしての、WACC(加重平均資本調達コスト)≦ROA(資産利益率)はばっちり記憶しました。

2008年4月11日金曜日

進化しすぎた脳

タイトル:進化しすぎた脳 中高生と語る[大脳生理学]の最前線
著者:池谷裕二
出版社:講談社



★概要:
大脳生理学を中心に、心理学、哲学について、著者と高校生のディスカッションの様子をまとめた本。
人とコンピュータの違い、意識と無意識、感情とクオリアなどについて触れている。

★感想:
・高校生との対話方式で話が進んでいくため、一見難しそうな大脳生理学の最前線の内容も容易に理解できる。
・念力の科学という節で、脳に電極を刺すことによって道具を遠隔そうさできるようになった動物実験について触れていたが、これは人間にも応用できるなと感じた(以前、身体の不自由な人が声で道具を遠隔操作しているVTRを見た気がする)。
・記憶が曖昧なのは、脳がそういう仕組みになっているから、ということには驚いた。
・また、人に咽頭があって喋れるようになったから、喜びや悲しみという感情が持てるようになったことにも驚いた。人ってやっぱり他の動物とは違うんですね。

★この本も!!
脳を活かす勉強法

2008年4月8日火曜日

「原因」と「結果」の法則

タイトル:「原因」と「結果」の法則
著者:ジェームス・アレン
訳:坂本貢一
出版社:サンマーク出版



★概要
自己啓発本の原点と言っても過言ではない一冊。

★感想
・人の良心に訴えかける本。
・人間の誠実さこそ成功の秘訣。
・正しいことが正しい結果を導き出す。
・夜、寝る前に読み瞑想すると心がきれいになりそうです。

2008年4月7日月曜日

人を出し抜く超・仕事術

タイトル:「レバレッジ思考」を20代でマスターせよ!人を出し抜く超・仕事術
著者:本田直之
出版社:主婦の友社



★概要
DMWL(Doing more with less):少ない労力と時間で大きな成果を得る、をキーワードに労力、時間、知識、人脈にレバレッジをかける方法を紹介。
また、レバレッジの効用を間違えた逆レバレッジについても紹介。

★感想
・レバレッジシンキングを読んだことがある人ならすらすら読めます。
・今あるものを最大限(無限大に)活かせるかが鍵。
・逆レバレッジを知ることで、これから就職を目指す人、これから働き始める人が間違った道に進みにくくなるのではないかと思います。

★この本も!!
レバレッジ・シンキング

アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書

タイトル:アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書
著者:山岡道男 浅野忠克
出版社:株式会社アスペクト



★概要
NCCS(アメリカ経済教育協議会)のスタンダードをベースとした分かりやすい経済の本。
特にパーソナルファイナンス(消費者教育、個人資金管理)に観点を置いて書かれている。

★感想
・いまさら人には聞けない経済の話(需要曲線、供給曲線、インフレ、デフレ、円安ドル高、円高ドル安、etc..)の話が分かりやすく書かれている。
・機会費用、インセンティブ(経済的誘因)など重要な単語が出てくる度に、その用語の説明が書かれているので、いつ読んでも、どこから読んでも理解できる。
・サイズが大きめな本で、イラスト付き、重要なところが太文字、さらに重要なところが赤文字となっているため、この部分だけ追うだけでも十分ためになる。