2008年9月29日月曜日

孫子の兵法がわかる本

知人の方から「孫子を読むといいよ」とアドバイスを受けました。
以前紹介した「老子・荘子」の著者、守屋洋さんの孫子の本を見つけたのでこの本にしました。



★どんな本?
「孫子」は、今から二千五百年ほど前、孫武という将軍によってまとめられた兵法の古典のことです。
特に駆け引きに対して学ぶ箇所が多く、仕事などの対人関係についての本を探している人にはオススメの本です。
また、リーダー論についても述べられている箇所があるので、人の上に立つ心得を知りたい人にもオススメです。
本書では「孫子」の中から65の言葉が、三国志の曹操、諸葛孔明、また武田信玄などの人物の戦場でとった兵法と共にまとめられています。
歴史が好きな方にも読みやすい一冊だと思います。

★ぐっと来た言葉と私の一言
「孫子」の兵法は、二つの基本的な前提のうえに立っている。
 一、戦わずして勝つ
 一、勝算なきは戦わず

→孫子といえばこれですね。勝負において、"戦わない"というパラダイム。

勝算のあるなしを見分けるのが智にほかならない。
→リーダーの条件として挙げられていた"智"の力。戦いにおいて先を見通す力は必須というのは納得できます。

作戦行動の根本は、敵をあざむくことである。(略)それを心得ていなければ、相手から仕掛けられたとき、防ぎようがないからである。
→欺くと聞くと卑怯な気もしますが、兵法として扱う場合、こちら側も"欺く"という武器を手にする必要があるんですね。

日本人ともすれば、「計算」に強い人間を「計算高い」などといって嫌う。しかし、これはおかしい。だいいち計算に弱かったら、ろくな人生設計もできないではないか。それでは賢明な処世とはいえない。
→一番はっとさせられた言葉です。相手を騙せるくらい現状を理解する、相手を理解する。そして計算する。これって言葉以上に難しい。。

戦争には金がかかる。子供の火遊びとはちがうことを銘記しなければならない。
→戦争=社会と置き換えれば色々考えることが出来ます。戦争に費やしたお金は何らかの形で回収しなければならない、無駄な戦費は抑える、etc...

(相手を)痛めつけ、たたきつぶそうとすれば、そうはさせまいと、相手も激しく抵抗してくる。したがって、どんなにうまく戦ったところで、味方のもうも相当の損害を覚悟せざるをえない。
→勝ち方について述べられた箇所での言葉です。6:4でも勝ち、10:0でも勝ち。勝ち方にも上手い勝ち方、下手な勝ち方があることが分かりました。

最も効率的な勝ち方とは、戦わないで勝つことである。そのためには、まず交渉力を身につけ、頭を使って勝つことを心がけなければならない。
→戦い方における孫子の答えですね。

己を知って敵を知らなければ、勝敗の確率は五分五分である。敵も知らずに己も知らなければ、必ず敗れる。
→勝負の世界にとって、自分の力量をよく理解することが重要であることがここからもわかります。

戦争でも交渉でも、必ず相手がいる。相手のいる仕事は、短兵急に攻めたてればそれでよいというものではない。相手を料理するためには、まずこちらのペースに乗せなければならない。
→勝負ごとには"相手が必要"という気づき。

★コメント
温故知新。
過去の偉人が参考にするだけあって、学びや気づきが多い一冊でした。
これを日常でどう活かすかがやはりポイントです。
"勝ち方"の価値観が一つ増えたので、これをまず実践してみようと思います。

クリックがエールになります!!

2008年9月25日木曜日

お金を稼ぐ!勉強法

お久しぶりです!

今月は色々と忙しく更新頻度が下がってしまいました。

と、言い訳しているうちはまだ読書とブログの更新の習慣が出来ていないということかもしれません;
本書に"聖域を作らないこと"と書いてあるのに。。

今回は、hiroさんがオススメしている本を紹介します!



★どんな本?
資格の取得、セミナーへの参加、読書など色々な勉強方法がありますが、勉強をした分はきちんと"元を取りましょう"という本。
資格の取得をしていただけ、セミナーへ参加していただけ、読書していただけの人、必見の一冊。

★ぐっと来た言葉と私の一言
・稼ぎを得るには「誰かの役に立つ」以外ない
→"コントリビューション"、"社会は利害関係で成り立っている"、"必要とされているからお金を貰えている"ということを忘れてはいけませんね。

・アウトプットに重点を置く
→これが本書が一番言いたいことだと思います。

・「やりたいこと」を勉強するのではなく、「生かせること」を勉強する
→宝の持ち腐れはダメってことですね。孔子の精神も感じます。

・声を大にしていたいのです。「学びは、大事だ。でも、学んだだけでは意味がない」と。
→インプットだけでなく、アウトプットも大切です。

・堂々と「専門家」を名乗れ
→本の紹介者ではなく「書評家」を名乗ります!

・「できなくて困ったとき」がテーマを見つけるチャンス
→ピンチが訪れるということは問題がハッキリと見えている状態のことが多い。これは壁を乗り越える大きなチャンス!

・「何となく」で十分
→何となく人より少しでも出来れば専門家!実力が付いてこないうちは困るチャンス!

・「勉強していることを周りに隠している」
→一人で勉強するといつでも辞めれます。仲間と勉強すればお互い刺激しあえる上、教える機会があれば内容の定着率が上がります。ちなみに私は今、簿記3級の勉強をしています!!

・勉強は「意思」に頼るな、「習慣化」せよ
→最近の読書とブログのことを思うと胸が痛いです。。

・「聖域をつくらない」
→どれだけ疲れて帰ってきても、寝る前に腹筋をします!今日はお酒を飲んできたから、と聖域を作りません!!

・「成功したかったら本を書け」
→やってみせます!(色々と計画中。。)

★コメント
読書しっぱなしにはなっていないのでその点はクリアできているので安心です。
大事なのは次のステップ。
せっかく見に来てくださっている皆さんのためにも、もっと役に立つブログにします!
そのため書評の仕方も色々と模索中です。
じっくりと自分なりのコントリビューションスタイルを見つけます。
まずはそこからです!!

これからもよろしくお願いします!

2008年9月16日火曜日

人生と変えた5つのメール

また久しぶりの更新となってしまいました;

最近"働く"ということがどういうことなのか真剣に考えています。
なにかヒントになるような本に出合えたらいいなと思っています。
(もちろん自分でも探してみます!!)

今回は具太郎さんのブログで殿堂入りしている本を紹介したいと思います。



★Amazon.co.jpより
主人公は、入社3年目、事務用品を販売する中小企業の営業マン。
仕事はなんとか覚えたが、たいした成績もあげられずにいた。
「このままではいけない」「もっと成長したい」と思いつつ、何もできない日々。
漠然とした焦りと不安を感じる毎日を送っていた。

そんなある日、見知らぬ「誰か」から、一通の不思議なメールが携帯に届く。
メールの文面は、こんな問いかけから始まっていた。

――「君はビジネスマンとして成長したいかい?」

携帯メールに送られてくる「誰か」からの問いは、ビジネスマンとして、人間として成長するためのヒントがつまっていた。

携帯メールの5問の問いに導かれるように、主人公は、考え、行動して、答えを探す。そして、さまざまな壁を乗り越えてゆく――。

★どんな観点で読んだか
主人公に課される5つの問題の答えを自分で考える

★"どんな観点で読んだか"の答え
問1:
キャリア開発とは何をすることか?
主人公の回答:
やらねばならないことをやりながら、やりたいことを見つけ、それに近づくように努力すること。
私の回答:
どれだけ時間がかかっても、目的を持ち、それを達成すること。

問2:
人に仕事を頼むとき、大切なことは何か?
主人公の回答:
主体的に、この仕事をしたいという気持ちを前面に出して頼むこと。
そして、報告すること。
自分の仕事をしてくれた人に対して感謝することを忘れてはいけなくて、感謝の気持ち伝えるには報告するのが一番。
私の回答:
この仕事を達成するためには相手の強力がどうしても必要であることを真摯に伝える。
そして、相手に感謝することも含め、自分ができることは全て行う。

問3:
叱られたとき、最後に言う言葉は何か?
主人公の回答:
"ありがとう"を伝える。
全ての全ての場面でそうすべきである。
私の回答:
感謝を伝えること。
指示が含まれる場合は、それに従うこと。

問4:
自分の意見を言うのに必要なことは何か?
主人公の回答:
腹を据えることと、時に自分の気持ちを素直に言葉で表現すること。
私の回答:
嘘はつかない。
見栄は張らない。

問5:
出口が見つからないときは、どうすればよいか?
主人公の回答:
まず一度問題から離れる。
そして、客観的に問題を見つめなおす。
それから、目の前のことを実際にはじめる。
考える前に。
私の回答:
今、すべきこと、出来ることに集中する。
また、"本当のゴール"はいつも一歩先にあるということを思い出す。

★この本から得たもの
どこにでも気づきのチャンスがある

→常に問題意識をもつということ
→当たり前を一歩引いてみること

特にピンチがチャンス

→壁が目の前にハッキリと現れた状態に感謝する
→現状を見つめなおす良い機会
→乗り越えることより、その壁にチャレンジすることが大切

★コメント
ストーリーがある内容だったので非常に読みやすかったです。
いくつかの場面の中で主人公が躓き、悩むのですが、共感できる場面が多かったので、自分が主人公だったらどうするだろうか考えながら読むことができました。
学生と社会人の大きな違いは"利害関係"の有無であるとある方から学びました。
その点を踏まえれば、会社勤めでない方にもオススメの一冊です。
なにより大切なことは答えは自分で出すもの。
というより、自分で考えたこと、または直感を行動に移すこと。
そして、時間をかけて出来た成果が"答え"になるということが一番の気づきでした。

問題にぶつかったらまずラッキー!
ゆっくりでいい。
自分なりの答えを育めばいいと思います。

2008年9月5日金曜日

最後の授業

またしばらく更新が途絶えてしまいました;
いけない、いけない。。

九月になりました。
夜はだいぶ涼しくなってきました。
"読書の秋"までもう一息ですね。

"リスペクト読書月間"ということで、hiroさん具太郎さんが紹介している"最後の授業"を紹介します!



★Amazon.co.jpより
2007年9月18日、ペンシルベニア州ピッツバーグにあるカーネギーメロン大学の講堂で、1人の教授が「最後の授業」を行った。
教授の名前はランディ・パウシュ。46歳。
最後の授業をするにはまだ若すぎるパウシュだが、彼にはこのとき、長年親しんだ大学に別れを告げざるをえない事情があった。
膵臓から肝臓へと転移したガン細胞。医師から告げられた命の刻限は
――「あと3カ月から半年」。
こうしてパウシュの最後の授業は始まった。
スクリーンに映し出された演題は『子供のころからの夢を本当に実現するために』。
それは、「最後の授業」であると同時に、幼い3人のわが子に遺すためのメッセージだった。

★どんな観点で読んだか
自分が余命半年と知ったとき、誰にどんなメッセージを残すか?

★"どんな観点で読んだか"の答え
家族に"ありがとう"と伝えたい。
遠く離れていても、一番近くにいる家族にそのメッセージを残したい。
一人暮らしを始めて七年経って、それでもなんとかやっていけてるのは、父と母が誠実さはなにより大切だと身をもって教えてくれたからです。
ありがとう。

★この本から得たもの
夢をもつこと

→子供のころの夢を忘れない、捨てない
→夢は叶えるだけが全てではない
→夢への過程や夢が叶わなかったことも大切にする

残すということ

→私が今居るということは、いつか居なくなるということ
→家族、友人、恋人を、私の居なくなった世界に残すということ
→私は死んでも世界と繋がり続けるということ
→残す側にも"役割"が在る

どう生きるか

→素直に、明るく、元気に!
→(出来るだけ)想像は楽しむためだけに使う
→いざというときに備えておく(体力、情報、歯磨き粉の予備、etc...)

★コメント
"10年後"のことを考えるとき、みなさんは何を思うでしょうか?
家族、仕事、その他。。
私は仕事について考えます。
一人前になれているように。
あんな商品を作ってみたい。
とか思います。
でも、これって自分のことばかりです。

支えられていることを知りながらも、なぜ自分のことしか考えないのかと自問自答中です。

この答えは見つかっていませんが、少なくとも誰か(自分を大切に思う人)を思い日々を過ごしたいと思います。
また、パウシュさんのように、"人の夢を叶える手伝い"が出来たら最高だなとも思いました。
思うだけでなく、"夢のリスト"に追加します。

付属のDVDを観ました。
笑顔や言葉の力ってすごいなと改めて感じました。

"ありがとう"、"おめでとう"、"ごめんなさい"

この3つは特に大切にしたいです。